「おじさん応援若者」に気をつけろ!
何年か前に「若者応援おじさん」という言葉が(Twitterの狭い世界で)話題になったことがあった。
若者に説教する老害は二流。
— MAEJIMA Satoshi (@MAEZIMAS) 2019年4月2日
一流の老害は「君たちこそが真のニュータイプだ」とか言って、若者を自分の既得権益確保のための鉄砲玉にする。
…いやマジ本当に、若い人気をつけてね。若者説教おじさんは、せいぜいまだ極限の不愉快ですむけど、若者応援おじさんに乗せられると最悪人生詰むので…
まあ要するに、「自分のために若者をチヤホヤするおじさん」のことなんだけど、これについて実は逆のパターンもあるのではないかなと前々から思っていた。
せっかく得た昭和文化の知識でおっさんに取り入ってチヤホヤされる平成生まれが僕は大嫌いです。
— [にゃかがわ] (@nyakagawa_r) 2019年4月27日
「昭和の芸能や文化に詳しい平成生まれ」と、それをちやほやしてるおじさんを割とよく見るけど、親の思い出話とyoutubeだけでこの効果とはちょろいもんだぜって思われてるよ。
— [にゃかがわ] (@nyakagawa_r) 2018年7月27日
いわば「おじさん応援若者」とでも言うべきなやつ。もう完全に私怨が入っていて申し訳ないんだけど、あれ、見る度に嫉妬するんだよね。僕はコミュ障だからこういう知識をうまく利用できなかったというのもあるけど。
おじさん達って、自分が若かりし頃(イメージは昭和50年代〜平成1桁)の芸能や文化の話をするとめちゃくちゃ喜ぶじゃないですか。正直、チョロいっすよ。今時、昔のテレビ番組なんて(非常にアレな方法が含まれるとはいえ)いくらでも簡単にネットで見られちゃう訳だし、僕の場合は両親が「あの人は今」「思い出の昭和」的な番組を見る度に散々昔の話をするもんだから、嫌でも覚えてしまった。とりわけ、10年前にNHK-BS2で放送されていた「日めくりタイムトラベル」の影響は大きかった。
今思うとこの番組は本当にすごかった。毎回3時間も掛けて1つの年について扱うもんだから内容が濃い。文献だけでは得られない「空気」みたいなものをうっすらと感じることができた。口裂け女の都市伝説が出てくる昭和54年の回が面白くてオススメです。
そんなこんなで、私は平成一桁の生まれだけれども無駄に昔の芸能知識を習得して生きてきた。別にそこまで昔のものが好きなわけじゃない。ただ、思春期にあれこれ聞かされているうちに自然と覚えてしまったのだ。
覚えたことといえば、例えばビートルズの来日からグループ・サウンズ流行までの一連の流れとか(ちょうど叔父が世代で、どれだけ入れ込んでたのか母に聞かされた。)、ちょっと前にさいたまスーパーアリーナでのライブをドタキャンしたカーネルサンダースみたいなおじいさんが昔は超絶に格好良かったこととか(『Smooth Criminal』のマイケル・ジャクソンみたいな見た目だよね)、その時隣でベースを弾いていたのが相棒の小野田官房長とか。そんな感じで70年代の頭から自分が生まれた平成初期の頃までの芸能ネタなら大まかに把握しているはず。流石に同年代に生きていた人には敵わないだろうけど。
最近のタイムリーな話題だと、志村けんは荒井注の後継でザ・ドリフターズ入りしたけど、その時に数ヶ月間だけドリフが6人編成だった話とか、「全員集合」が停電してタイトルコールが「8時9分半だよ!」だった回の話とか、不祥事で一時期3人で全員集合やってた話とか。その時に志村不在のまま「カラスの勝手でしょ」のカラスが出できた話とか。「バカ殿様」の家老役も最初はクワマンじゃなくて東八郎だし(これは家に録画したVHSがあった。田代まさしが下戸なのもこれで知った)。そして私の父は荻野目洋子に夢中だったので、バブリーダンスが流行る遥か前からダンシング・ヒーローを散々聴かされた。個人的には六本木純情派の方が好きです。
ただの情報の羅列になっちゃったけど、要するに、人間は家族やインターネットを通じて過去についてそれなりに知識を得ることができるし、私と同じような人間も結構な割合でいるはずなのだ。だから若い奴が昔のことを知ってるからってチヤホヤすんな。お前は都合よく利用されてるかもしれないぞ!わかったな!
……それにしても上から目線で説教するとスッキリするな。現実世界と逆だもんな。あと、これも覚えといた方がいいぞ。
同様に、「君たちは○○とか知らないよね〜?」とか言ってるおじさんも影でバカにされてるよ。ショルダーフォンなんて手垢にまみれすぎてて…
— [にゃかがわ] (@nyakagawa_r) 2018年7月27日
いい加減にバブル期の話はやめといた方がいいぞ。今じゃ社会科の教科書に載ってるし、プライムビデオで「バブルへGO!」とか見てるし、知ってるぞ。お前には知らないフリをしているだけで。
※最後に、純粋に昔の芸能文化の話題が好きな皆様、こんな私怨みまれの駄文を書いてしまい本当に申し訳ありません。